
医療・スポーツ専門学校教員歴15年以上・競技トレーナー歴15年以上(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー/NSCAパーソナルトレーナー)YouTube:shiatsuATSRチャンネル3DCGトレーニング・バイオメカニクス動画
私、shiatsuATSRは医療・スポーツ専門学校で教員を15年以上して参りました。
その専門学校は基本的には、あん摩マッサージ指圧師国家資格(以下あマ指師)を取得する専門学校でした。私自身その専門学校を卒業し、あマ指師資格を取得し、その資格でスポーツ分野でトレーナーとして8年近く活動をして参りましたが、トレーナーの資格を当時はもってはおらず、尊敬するトレーナーがアスレティックトレーナーの資格をもっていたこともあり、私もアスレティックトレーナー資格(以下AT)を取得しました。あマ指師でATということもあり、指圧マッサージによる治療とコンディショニング、アスレティックリハビリテーションを現場では、やっておりましたが、コンディショニングのためには広くはストレングストレーニングについての知識も必要を感じNSCAパーソナルトレーナーの資格も取得して現在に至ります。
その過程の中で、あマ指師でもトレーナーとして活動できるのは間違いないし、医療・医学に関する知識もある程度十分であるとは思いますが、AT・パーソナルトレーナー資格を取得するために、スポーツ・運動の勉強をした事により多くの発見がありました。
それは大きく3つのこと。
- トレーナーもチームアプローチが大切である事。
- 人の身体を扱う以上医学の知識は当然必要ですが、トレーナーはスポーツ分野である以上、スポーツの事も学ぶ必要性があるという事。
- トレーナーの役割を自覚して行動する事の大切さ。
私のトレーナーとしての始まりがあマ指師としてだったのもあり、国家資格なのだから間違いなくやれると思ってやって参りましたが、上の3つが当時は欠けておりました。
当時は指圧マッサージによるコンディショニングのみをやっていました、これは当然であり、専門性としては良いし、そこに力を注ぐのが当然でした。しかし、競技者を対応すれば、競技者が最高のパフォーマンスを発揮するにはさまざまなコンディショニングがあり、身体のメディカル的なケアだけではそれは達成できず、ストレングスの知識も必要だと感じました。
また、競技者だけの対応だけではなく、競技者を取り巻く者としては、監督・コーチ・チームドクターなど、さまざまな人たちとの連携が必要であり、そこをも円滑にやることが、トレーナーとしては重要であると感じましたし、そうでないと本来のトレーナーでないとも感じました。
昔、ある競技者がトレーナー?治療師?に洗脳されてしまったなどというエピソードがテレビでも話題になりました。
それは、私としては、あってはならない事だと思います。治療をしていると治療をしている人の考え方などを伝えて理解してもらって治療をしますから、洗脳という言い方はよく無いですが、そのようになりがちではあります。
治療師がその競技者の身体を診て改善点を見つけ出すと、時として競技技術にたどり着く場合があります。そこで、競技技術指導にまで口を挟めば、それはコーチ・監督の役割の領域に踏み込むこととなります。身体を診た上での技術指導となると、その技術指導には信用性・信頼性があるので競技者は信じて話を聞いてくれるようになります。しかし、これには適切なプロセスを踏まなければなりません。コーチ・監督とも話をした上で技術指導をするのが適切なプロセスです。『チーム』という考えがないとトレーナーが全てをやってしまい、競技者を混乱させ、コーチ・監督との関係にも乱れを生じさせる結果となります。
治療のことだけに徹するがあまり、『チーム』という考えが疎かになる、または、そもそも競技者を取り巻く者たちの存在や役割すらも分からず競技者を対応しているとこのような事に繋がります。
これが、上述の①・③に当たると思います。
また、私自身、トレーナーになろうと思い医療専門学校に進学したのですが、医療専門学校の教育は当然ながら医療が中心であり、国家試験の出題傾向的にも内科が中心であり、スポーツ障害・外傷に関しては、ほぼ学習しません。
スポーツ障害・外傷だけ学ばないのではなく、スポーツ・運動・トレーニングに関する勉強もしません。これはトレーナーの専門学校ではないわけで当然と言えば当然ですが、医療資格をもち、将来スポーツ分野に進むのであれば、スポーツ・運動・トレーニングに関する知識や勉強は絶対に必要であると思います。しかし、勉学は全てがリンクしますから、スポーツ・運動・トレーニングこれらを学ぶにも医学は基本になります。医学的知識があってのスポーツ・運動・トレーニングの勉強になります。つまり、両方が必要であると言うこと。それが②に当たります。
トレーナーになるには、『医学的知識』と『スポーツ医科学的知識』が必要です。その両方を繋げながら学ぶ事をオススメします。それを目的として作成したのが、shiatsuATSRが販売しています動画になります。(動画販売はコチラから)
ここまで、トレーナーのお話でしたが、私はあくまで、中心は医療専門学校で教育をしいる人間です。今、現代はスポーツ・運動は競技者だけではありません。健康増進のためには『生涯スポーツ』競技者だけではなく老若男女すべての人々にスポーツ・運動が必要な時代です。
『トレーナーを目指そうとは思っていない人にもスポーツ・運動の知識が絶対に必要!』それが、私の持論です。それもあり、医療専門学校で私はスポーツ教育を取り入れて参りましたし、学内でもその導入を進めて参りました。
しかし、それは一筋縄にはいきませんでした、『あマ指師になるのだから余計な教育はするな!』『あマ指師がテーピングをするなど邪道だ!』などたくさんの反対や迫害を受け続けています。
ある同業から、こんな事も言われた経験があります。『アスリートを診れたって一般の患者が診れなきゃ意味がない』と。私は、生意気は言いませんから反論はその場ではしませんでしたが、心の中では、アスリートだって人間です。アスリートにだってあマ指師の一般臨床で遭遇する『肩こり』・『腰痛』・『寝違え』などは起こり対応します。アスリートばかり診ているから一般人は診れないか?というとそんなことは全くありません。逆に言えばスポーツ競技の現場にいれば、一般臨床では対応する事もないような、急性外傷・脳震盪などの対応・処置などが起こり得ます。一般臨床のみやってきた者がそのよう対応・処置ができるのか?と言えば、これはできるはずがありません。しかし、スポーツの勉強やスポーツ競技現場に従事していればその経験は必ずあり、『やれます!』一般臨床やっているから偉い。アスリートばかりみているから偉くない。そんな事はまったくないです。偉さはありません。みな平等。このような対応は、経験や知識がなければできるはずがありません。スポーツ教育を受け・その経験があるからこそ『できる』のです。
一般臨床に進む方においても、スポーツ医科学は必要な学問であります。これからの時代のためにもスポーツ・運動に関する知識をつけましょう!その思いで、手技療法資格者すべての人間にスポーツ教育の素晴らしさを伝える事を私の使命と思っております。
今日までのトレーナー活動を通して経験してきたこと、長年の教育経験とそれに使用してきた教材を利用する場が現在はない事もあり、これらを無駄にはしたくないと思い、これからは、より多くの方にこれらを発信する事を決めました。
shiatsuATSRのスポーツ教育動画が1人でも多くの手技療法師をはじめ、トレーナーを目指される方のアシストになれば幸いです。
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